平日の夜を楽にするさつまいもと黒ごまの炊き込みご飯と豚汁の満足献立
夕方の風がひんやりと冷たくなってくると、それだけでなんだか気持ちが焦ってしまいます。
子どもとお迎えの道を歩きながら、'今日の夕飯、何にしよう'と考える時間は、正直に言って少し重たいものです。一日を終えて、体力的にも精神的にも残りのエネルギーはあとわずか。そんな日でも、お惣菜を買いに走る気力すら残っていないこともあります。
そんなときに私を救ってくれるのが、'一汁一菜で十分'という、自分への小さなお守りのような言葉です。
一汁一菜という、がんばらない選択
品数をたくさん作らなければいけない、という思い込みを手放すだけで、キッチンに立つハードルはぐっと下がります。ご飯と、具だくさんの汁物。それだけで、お腹も心もちゃんと満たされる食卓は作れます。
今日ご紹介するのは、秋の味覚を詰め込んだ'さつまいもと黒ごまの炊き込みご飯'と、冷蔵庫の残り野菜をたっぷり入れた'豚汁'の組み合わせです。

この二つがあれば、他におかずは必要ありません。さつまいもの優しい甘みと、豚汁のじんわり染みる塩気が、お互いを引き立て合って、驚くほどの満足感を与えてくれます。
炊飯器におまかせ。さつまいもと黒ごまの炊き込みご飯
炊き込みご飯の良いところは、一度スイッチを押してしまえば、あとは炊飯器がすべてやってくれるところです。火加減を気にする必要もないので、その間に子どもとお風呂に入ったり、少し横になって休んだりすることもできます。
材料(作りやすい分量)
- お米:2合
- さつまいも:中1本(約200g)
- 塩:小さじ1
- 酒:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 黒いりごま:適量
作り方
- お米は研いで、炊飯器の目盛りより少し少なめに水を合わせます。
- さつまいもは1.5cm角のサイコロ状に切り、5分ほど水にさらしてアクを抜きます。皮は剥かずにそのままで大丈夫です。その方が彩りもきれいに仕上がります。
- 炊飯器に塩、酒、みりんを入れて軽く混ぜ、その上に水気を切ったさつまいもをのせて、通常モードで炊飯します。
- 炊き上がったら全体をさっくりと混ぜ、器に盛ってから黒ごまをたっぷりと振ります。
さつまいものほくほくとした食感と、黒ごまの香ばしさが口いっぱいに広がります。ほんのりとした塩気が、さつまいもの自然な甘みを引き立ててくれて、これだけでごちそうになります。
冷蔵庫をすっきりさせる、具だくさん豚汁
ご飯を炊いている間に、もう一品。豚汁は、冷蔵庫にある'中途半端に余った野菜'をすべて受け止めてくれる、懐の深い汁物です。
大根、にんじん、ごぼう、玉ねぎ、キャベツ、きのこ類。何を入れても美味しく仕上がります。豚肉の旨味が全体に広がるので、出汁を丁寧に取らなくても、味噌を溶くだけで深い味わいになります。
少し多めに作っておけば、翌日の朝ごはんや昼ごはんにも回せるので、未来の自分を楽にすることにもつながります。温かい汁物をすするだけで、一日の緊張がふっとほどけていくのを感じます。
甘みと塩気のちょうどいいバランス
さつまいもご飯の優しい甘みと、豚汁のコクのある塩気。この二つが合わさることで、お互いの美味しさが何倍にも膨らみます。
おかずを何品も作ろうとすると、味のバランスを考えたり、調理器具をたくさん洗わなければならなかったりと、頭も体も疲れてしまいます。でも、この一汁一菜なら、使うお鍋も最小限。片付けもあっという間に終わります。
'ちゃんと作らなきゃ'というプレッシャーから自分を解放してあげる。それだけで、平日の夜の空気は少しだけ軽くなります。
今日もなんとか乗り切った自分に
完璧な栄養バランスや、豪華な見た目を目指す必要はありません。今日一日を無事に終えられたこと、そして温かいご飯を食べてほっと一息つける瞬間があること。それだけで、私たちの毎日は十分に回っていきます。
台所に立つ元気がない日こそ、炊飯器のスイッチを押して、お鍋に具材を放り込んでみてください。
今夜は少し早めに布団に入って、冷えた体をゆっくり温めましょう。今日もお疲れ様でした。


