仕事帰りで疲れた夜に包丁を使わず作れる豆腐とちぎりキャベツの味噌汁
夕方、一歩外に出ると風が冷たくて、思わず肩をすくめてしまう季節になりました。保育園からの帰り道、小さな手を引きながら'今日のご飯、どうしよう'と頭の中でぐるぐると考えます。仕事で頭も体も使い果たし、家に着く頃にはもう、引き出しから包丁とまな板を取り出すことすら億劫に感じてしまう。そんな夜が、私にはよくあります。
栄養のあるものを食べさせたい、自分も温かいもので満たされたい。でも、気力は残っていない。そんな限界に近い日の夕食を救ってくれるのが、包丁を一度も使わずに作れる'豆腐とちぎりキャベツの具だくさん味噌汁'です。これ一杯とご飯さえあれば、立派な一汁一菜の夕食になります。

包丁もまな板もいらない、10分でできるお守りスープ
このお味噌汁の主役は、手でちぎったキャベツと、スプーンですくい入れる豆腐です。包丁を使わないことで、調理のハードルが下がるだけでなく、洗い物も劇的に減らすことができます。
材料(2人分) - キャベツ:2〜3枚(手で一口大にちぎる) - 豆腐(絹でも木綿でも):1/2丁(スプーンですくい取る) - 油揚げ:1枚(手で細かくちぎる、またはカット済みのもの) - だし汁(だしパックや簡易だし):400ml - 味噌:大さじ1.5〜2(お好みの加減で)
作り方 1. 鍋にだし汁を入れて火にかけます。 2. キャベツを手で適当な大きさにちぎりながら、そのまま鍋に放り込みます。 3. 油揚げも同様に、手でちぎりながら加えます。 4. キャベツが少ししんなりするまで、3〜4分ほど煮ます。 5. 豆腐をスプーンで大きめにすくいながら鍋に入れます。スプーンを使うことで断面が不均一になり、味が染み込みやすくなります。 6. ひと煮立ちしたら火を止め、味噌を溶き入れます。
胃に優しく、これ一杯でおかず要らず
キャベツの自然な甘みと、お豆腐の優しい喉ごしが、疲れた胃袋にじんわりと染み渡ります。キャベツは加熱することでカサが減り、驚くほどたくさんの量を食べることができます。油揚げからコクが出るので、お肉が入っていなくても十分な満足感があり、まさに'おかず要らず'の頼もしい一杯です。
一汁一菜という考え方に出会ってから、私は'ちゃんとしたおかずを作らなきゃ'という呪縛から少し解放されました。具だくさんのお味噌汁があれば、それだけで野菜もタンパク質も摂れる。そう思えるだけで、夕方の心のトゲトゲが少しだけ丸くなる気がします。
がんばりすぎない夜の、自分への小さな優しさ
お味噌汁から立ち上る湯気を眺めていると、冷え切っていた手先だけでなく、こわばっていた心まで少しずつほぐれていくのが分かります。
完璧な栄養バランスや、手の込んだおかずは、元気がある日に作ればいい。どうしても動けない日は、この温かい一杯をふうふうとすすりながら、今日一日を無事に終えられたことをただ喜びましょう。お腹が温まれば、きっと明日はもう少しだけ、軽い足取りでスタートできるはずです。今夜はどうぞ、無理をせず、温かくして休んでくださいね。


