夏バテで食欲がない日でもサラッと飲めるトマトとオクラのさっぱり一汁一菜赤出汁
朝からじっとりと肌にまとわりつくような湿気を感じると、それだけで台所に立つ気力が半分くらい削がれてしまいます。特に夏の日差しが照りつける季節は、お腹は空いているはずなのに、何を食べたいのか自分でもよく分からなくなってしまう。そんな日、私は無理に手の込んだおかずを作るのをやめて、お鍋ひとつでできる温かい汁物に頼ることにしています。
今日ご紹介するのは、酸味とコクが体にじんわり染み渡る'トマトとオクラの赤出汁'です。
一汁一菜という言葉がありますが、本当にこれ一杯と、少しのご飯があれば、それだけで今日の食事は十分合格点。そう思えるだけで、肩の荷がすっと軽くなります。
なぜ、夏の食欲不振に'トマト赤出汁'なのか
夏野菜の代表格であるトマトとオクラ。実はこの2つ、お味噌汁の具材としてとても優秀です。
特に赤味噌(赤出汁)との相性が抜群。赤味噌の深いコクと塩気が、トマトの爽やかな酸味を引き立て、オクラのトロミが汁全体を優しくまとめてくれます。
暑い日に熱い汁物を飲むなんて、と思うかもしれません。でも、冷房や冷たい飲み物で意外と冷え切っている夏の胃腸には、この温かさと適度な酸味が心地よい刺激になって、不思議と箸が進むのです。

5分で完成する、火の通りが早いシンプルレシピ
この汁物の良いところは、とにかく調理が簡単なこと。火の通りが早い食材ばかりなので、お鍋の前に立つ時間はほんの5分ほどです。
材料(2人分) * トマト:中1個(またはミニトマト5〜6個) * オクラ:3〜4本 * 和風だし(だしパックや顆粒だし):300ml * 赤味噌:大さじ1〜1.5(お好みの濃さで)
作り方 1. トマトは一口大の乱切りにします。ミニトマトなら半分に切るだけでOKです。 2. オクラは塩ずりしてうぶ毛を取り、1センチ幅の斜め切りにします。 3. お鍋に和風だしを入れて沸かし、オクラとトマトを加えます。 4. 中火で1〜2分ほど煮て、オクラが鮮やかな緑色になり、トマトの角が少し丸くなったら弱火にします。 5. 味噌を溶き入れ、沸騰直前で火を止めます。
器に盛ると、トマトの赤とオクラの緑が映えて、見た目にも元気をもらえる一杯ができあがります。
忙しいお昼や、自分を労りたい日の養生として
オクラのネバネバ成分は胃粘膜を保護してくれると言われていますし、トマトの酸味は疲れた体を優しく潤してくれます。まさに、夏の体に寄り添う'季節の養生'のような一杯です。
子どもがぐずって自分のご飯を準備する時間がないお昼時や、仕事の合間の限られた時間でも、これなら鍋ひとつでサッと作れて洗い物も最小限。
一口すすると、赤味噌のコクの奥からトマトのジューシーな旨味がじゅわっと広がります。オクラのツルッとした喉越しも手伝って、食欲がなかったはずなのに、気づけばサラッと飲み干してしまっている。そんな手軽な一杯です。
完璧な栄養バランスを毎日続けるのは難しいけれど、旬の野菜をひとつ、ふたつ、お味噌汁に投げ込むだけなら、今の私にもできる気がする。
今日も、これで十分。そう自分に許可を出して、温かいスープで体を内側からじんわり温めてあげてくださいね。


